この頃ね、ナワ半幸だったんけどね

今はもうそれは見事な幸半です。なんだか転向の仕方も時期も慶半に被ってるCP(メインになることはありませんが)

腐向け(笑)秀半並びに半幸半(この頃は)

幸半に見えなくもない、黒幸村に流され犯される半兵衛が可愛いと思います

佐助と慶次の衣装を交換してみたんだが、ものの見事に合わなさ杉田

若干スランプ時に描いた拍手絵

ぐれ慶次

前田家を継ぐのが嫌だった慶次君は、ある日「グレてやる!」と叫び家出をしてしまいます。
追っ手を掻い潜り、殴り倒し、後先も考えずひたすら遊びたいがためお外に飛び出したはいいものの、さて、グレるとはどうしたものか。
しばし座り込み考えていると、茶屋の屋根から立ち上る白煙に気がつきました。
「タバコだ!」
以前、プールサイドで水軍を名乗りタバコをふかしていた長宗我部元親を思い出した慶次君。早速タバコをふかそうと思いましたが、コンビニは未成年者に売ってくれないし、自販機も変な機能がついていて買えません。
仕方なく、元親に貰おうとプールに行ってみた慶次君でしたが、結果は駄目でした。
何故なら水軍を名乗っていた長宗我部軍は揃って学年首席である毛利にボコボコにされ、日光猿軍団の猿みたいになっていたからでした。
「他にタバコ持ってるやついねえかなー」
雪見大福など食べながらあてどもなくフラフラしていると、物陰から誰かが飛び出してきて心底どびっくりしてしいます。なんとまあその人は服を着ていなかったのでした。
「紅葉狩りですよ」
紅葉狩りといっても今は真夏です。狩るって、全裸に一枚纏ったその股間の紅葉までもを狩る気なのでしょうか。狩ってどうするのでしょうか。
人は毛皮がないから服を着るのに、これじゃ弱点丸出しです。野生なら即死のレベルです。
「攻撃は最大の防御だと誰かが仰っていたではありませんか、ならばねえ?攻めしかコマンドのない私には防具なんてものは必要ない!そう思いませんか貴方アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
全力で逃げました、しばらく追いかけられたので本気で泣きながら逃げました。
「もう帰りてえよお!」
なんて弱音を叫んだりもしましたが、逃げ切ってからなかったことにしました。
ちっぽけなプライドです。
「前田殿?」
HP1になって息が切れているのか事切れているのかわからなくなっていた慶次君に、考えてもいなかった声の主が話しかけて来ました。
「こんなところで何をしておいでか」
真田幸村。非行とは天地がひっくり返っても縁のなさそうな真面目生徒です。いや友達なんですけれども。
慶次君は軽いノリで相談しようとして一瞬で血の気が引きました。
かろうじて飲み込むことに成功しましたが、もしここで幸村に事の次第を話せば以下どうなるか想像しても震えが出ます。
なんでもないんだただのお使いだよと、汗だらっだらかきながら満面の笑みを浮かべ慶次君はダッシュでその場を離れました。
その勢いで合流してきた佐助を吹っ飛ばしてしまいましたが、慣性の法則で慶次君は無傷無自覚でした。幸村がキレたのは佐助が電信柱に引っかかった一秒後です。
走って走って遂に限界を迎えた慶次君は、どこぞの畑にひっつまずき人参に額を強打して田んぼに落っこちました。
「今年の収穫は足か」
「不審な事を言わないで下さい。うちの畑の肥料は健全」
土地の主が見やる先を畑の主が見れば、確かに足が二本突き出ています。
「政宗様、あれ程犬神家の真似はなさらぬようにと言っておいたものを・・・」
「いい加減とりあえず何でも俺の所為にするの止めてくれる?」
政宗が片手で引っ張あげられ、慶次君はあわや窒息死寸前のところを助かりました。
「で、何してんのよオメーは」
慶次君は30分かけて当初の目的を思い出し、政宗に語りました。若干支離滅裂で主語もありませんでしたが、流石友達付き合いの長い政宗には理解してもらえたようです。
「タバコね、吸いたいってんなら何箱でもやるがな」
「ま、ま、マママジで!?」
話しに聞いていた金持ちとの噂は本当だったようです。屋敷も立派だし、リーゼントやらオールバックなら傷持ちやらがうようよいて皆敬語です。話に聞いていた極道の頭首というのも本当だったようです。
政宗はタバコを渡されてテンションが上がっている慶次を見て、肩を竦め笑いました。
「言っとくがお前に吸えるようなシロモンじゃねぇぞ」
「ちょっとくらい背伸びするくらいが丁度いいんだよ」
慶次君の理論に小十郎がしみじみ頷くのを見て、政宗は心底ため息をつきました。
ちょっとくらい背伸びをするくらいと言って5になった政宗にキビヤックからシュールストレンミングまで世界の異臭珍味を食らわせたのはこの厄介な右目なのです。
しかも戦闘となるとさっぱり呼吸が通じず使い物になりません。
お前はただの天然バカだよと後で千回言って殴ってやろうと政宗は固く誓いました。

その後いろいろあり、慶次は松永に誘拐されてしまいました。

しかし、まつの策略でやって来た秀吉が冷蔵庫を木っ端微塵にし、無事慶次君を救出。
途中素直でない慶次君の所為でまた秀吉との仲が悪化しそうになりましたが、まつが全力で叱咤。(ちなみに松永はまつに説教され出家させられました)
更にキレていた幸村がストレートエルボーを食らわせ慶次君は空にキラリと消えてしまったのです。
こうして世界に平和が訪れましたとさ。